有酸素運動は中強度でも死亡リスク低下に有効である可能性が示されました。
2つの有酸素運動強度(軽~中程度の強度で150分以上、高強度で75分以上)を比較すると高強度のほうがわずかに成績がよいのですが、両者はほぼ同等ということができます。
中強度の運動でもよいことは運動の必要性を啓蒙するためのヒントになるかもしれませんね。
筋トレ: | 主要筋群全てを使う中強度以上の筋トレを週2日以上実施 |
有酸素運動: | 中強度以上の運動を1週間に150分以上、または |
高強度の運動を 1週間に 75分以上、または | |
中強度と高強度の運動を組み合わせて週に2日以上実施 | |
中強度の運動とは: | 3メッツから6メッツ未満:軽く汗をかく、呼吸数や心拍数がある程度あがるレベル。早歩き、水中エアロビクスなど |
高強度の運動とは: | 6メッツ以上:しっかり汗をかく、呼吸数や心拍数が大きく上昇するレベル。ジョギング、泳いでプールを何往復もするなど |
56%の成人が運動不足!
『米国人のための身体活動ガイドライン第2版』が推奨する運動(筋トレと有酸素運動)の実施状況。
(1)有酸素運動も筋トレも推奨量に満たない運動不足:26万8193人(55.9%)
(2)筋トレのみが推奨レベル以上 : 2万1428人 (4.5%)
(3)有酸素運動のみが推奨レベル以上 :11万3851人(23.7%)
(4)有酸素運動と筋トレの両方が推奨レベル以上 :7万6384人 (15.9%)
運動は筋トレも有酸素運動も死亡リスクをさげる!(1)(2)(3)
Recommended physical activity and all cause and cause specific mortality in US adults: prospective cohort study Min Zhao, Sreenivas P Veeranki, Costan G Magnussen, Bo Xi 〔BMJ. 2020 Jul 1;370:m2031〕 https://www.bmj.com/content/bmj/370/bmj.m2031.full.pdf