運動は筋トレも有酸素運動も死亡リスクをさげる!(1)

運動は筋トレも有酸素運動も死亡リスクを大きく下げることがわかりました。

18歳以上の米国人47万9856人を対象。追跡期間中央値8.75年

『米国人のための身体活動ガイドライン第2版』が推奨する運動(筋トレと有酸素運動)の実施状況に基づき4つに分類。
(1)有酸素運動も筋トレも推奨量に満たない運動不足:26万8193人(55.9%)
(2)筋トレのみが推奨レベル以上 : 2万1428人 (4.5%)
(3)有酸素運動のみが推奨レベル以上 :11万3851人(23.7%)
(4)有酸素運動と筋トレの両方が推奨レベル以上  :7万6384人 (15.9%)

結果:運動不足群に比べて運動実施群は全て死亡リスクが低くなっていた。

運動を続けるだけで死亡リスクを大きく下げることができることが示されました。
反対に言うと、運動不足の恐ろしさが示されたとも言えます。

身体活動毎の運動不足群に対する相対的死亡危険度
筋トレのみ有酸素運動のみ筋トレと有酸素運動
総死亡89%71%60%
心血管疾患による死亡82%65%50%
がんによる死亡85%76%60%
慢性気道疾患による死亡76%52%29%
事故と外傷による死亡82%71%
アルツハイマー病による死亡74%64%
糖尿病による死亡63%47%
インフルエンザと肺炎による死亡55%46%
腎炎、ネフローゼ症候群、ネフローゼによる死亡48%52%
運動不足群の死亡リスクを100としたときの死亡リスク

米国民のための身体活動ガイドライン第2版が推奨している運動量(成人)

筋トレ:主要筋群全てを使う中強度以上の筋トレを週2日以上実施
有酸素運動:中強度以上の運動を1週間に150分以上、または
高強度の運動を  1週間に 75分以上、または
中強度と高強度の運動を組み合わせて週に2日以上実施
中強度の運動とは:3メッツから6メッツ未満:軽く汗をかく、呼吸数や心拍数がある程度あがるレベル。早歩き、水中エアロビクスなど
高強度の運動とは:6メッツ以上:しっかり汗をかく、呼吸数や心拍数が大きく上昇するレベル。ジョギング、泳いでプールを何往復もするなど
米国民のための身体活動ガイドライン第2版が推奨している運動量(成人)

運動は筋トレも有酸素運動も死亡リスクをさげる! (1) (2) (3)

Recommended physical activity and all cause and cause specific mortality in US adults: prospective cohort study 
Min Zhao, Sreenivas P Veeranki, Costan G Magnussen, Bo Xi
 〔BMJ. 2020 Jul 1;370:m2031〕
 https://www.bmj.com/content/bmj/370/bmj.m2031.full.pdf
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